ガルーラの修正について
6世代になってから議論の絶えないメガガルーラの修正について、思うところを述べます。
1.ガルーラに修正は必要か?
結論から言えば、修正は必要だと思います。グロ捨て身による崩し性能、猫捨て身不意による対面性能、グロ不意による抜き性能、どれを取ってもトップの存在であるガルーラは、ポケモン対戦の可能性、多様性を狭めています。
私はシングルプレーヤーですが、ダブルを専門とする方の記事を拝見する限り、ガルーラはダブルバトルでもシングルと同等、いやそれ以上に「最強」のポケモンのようです。PGLのKPランキングでも1位にずっと居座っていますが、これは複数採用しづらいメガ枠としては明らかに異常です。
たまにTwitterなどで「ガルーラの修正を望むほど強さが分かってるなら使えば良い」等の意見(ネタのつもりで言っている人もいるかもしれませんが)を見かけますが、少なくとも私は自分の勝率云々という自己中心的なものを理由として、ガルーラの修正を望んでいるわけではありません。ガルーラの性能を落とした方が、より環境が面白くなるのではないかと思っているから提言しているのです。
2.修正案
今までに見たことのある修正案や、私の考えをいくつか挙げ、それぞれ考察してみます。
①親子愛の倍率を下げる
単純明快かつ確実に効果を望める案です。例えば2撃目の倍率を親の0.3倍にすれば、A194グロパン+捨て身でHBクレセリアが中乱数程度になったり、ライコウを猫+不意で落とせなくなったりします。
ただ、火力は周りによる削りなどで比較的簡単に補強できてしまうため、場合によっては「緩い」弱体化になってしまう虞があります。
②2撃目の追加効果と急所を没収する
ガルーラ強さの源である、2回の追加効果判定を没収して弱体化を図ろうというものです。岩雪崩や冷凍パンチによる運ゲーや、グロパンからの崩しと縛りに悩まされることが減り、一番効果的な修正案とも考えられます。
でも、それではメガガルーラの意味がありません。
ただ火力を上げるだけの特性なら他にいくらでもあります。2回攻撃による2回の追加効果判定こそがガルーラ(親子愛)のアイデンティティーであり、それを失くしてしまうと本当につまらないポケモンになってしまうでしょう。ポケモンの個性を潰すような修正案が最良だとは、私は決して思いません。
③特定の技を没収する
ガルーラの強さの一つである豊富な技を減らし、弱体化を図ろうとする案です。この案の優れたところは、親子愛の仕様変更等とは違い、公式に発表する必要がない点です。ゲームバランス調整を失敗しましたと宣言するような公式発表をするよりは実行しやすい案だと言えるでしょう。
特に私が推すのは「ふいうち」の没収です。ガルーラは猫不意、グロ不意と2つの違った角度からの縛りが非常に強力であり、それ故に誤魔化されにくいポケモンになっています。不意打ちの没収によって「ガルーラを何とか処理できるルート」が増えればPTの幅が広がり、また、いわゆる紙耐久ポケモンの活躍の機会も増えるのではないでしょうか。
3.まとめ
私は「ガルーラの修正は必要」であり、その修正としては「不意打ちの没収が適当」であると考えています。
もちろん他の意見もあるでしょうし、筋の通ったものなら是非聴いてみたくもあります。この記事を読んでどう思われるかは自由ですが、何か意見がありましたら、私の目の届くところに書いて頂けると幸いです。